2016-06-16
STOTT PILATESにおける動作の5原則のチェックポイントリストを記載しています。
5原則のチェックポイント
STOTT PILATESにおける動作分析観点の5原則のチェックポイントを記載します。
チェックポイントの内容がクライアントに伝えられることでクライアント自身がピラティスの動きを理解し探求しながら進めていくことができます。また、安全かつ効果的にレッスンを進めていくことの相互協力が可能になります。
1. 呼吸
- 鼻から吸う 口をすぼめて吐く
- 3Dの呼吸を強調する、胸郭の後方と外側に向かって取り入れる
- 深い呼吸は腹横筋の収縮を促し、深層部の筋群の働きを支持する
- 腹横筋の働きを説明し、ニュートラルポジションではどのように腰部骨盤帯を安定させるか説明する
- 骨盤底筋の収縮によって腹横筋の活動が促されることを説明する
- 呼吸パターンは頸部や肩への緊張を防ぐ
- 呼吸パターンはリラクゼーションの手助けになる
- 呼気では脊柱は屈曲。胸郭は閉じて下がる。吸気では脊柱は伸展。胸郭は開き上がる。
2.骨盤の配置
- 骨盤がニュートラルの時に自然な腰椎の前彎がある
- 仰臥位ではASISと恥骨が床と平行である
- ニュートラルポジションは最もショックを吸収することに良いとされている
- ニュートラルではCKCを用いる
- インプリントポジションはわずかな骨盤の後傾と腰椎のわずかな屈曲からなる。ニュートラルが維持できないときやOKCの時に用いる。
- インプリントでは腹斜筋を働かせて殿筋は用いない。
3.胸郭の配置
- 呼吸は後部と外側を強調する
- 下部肋骨に腹壁は付着する。腹部の働きを維持し、肋骨が飛び出さないようにする。
- 腹筋は、腕を動かす間、胸郭また脊柱を安定させる。
- 骨盤をニュートラルで安定させるために、胸郭の配置を維持する。
4.肩甲骨の動きと安定
- 肩甲骨は連結が鎖骨のみのため、上肢の可動域を供給する。安定性を高めるためにバランスを要す。
- バランスよく筋群は肩甲骨の動きをコントロールすることが重要
- 肩甲骨は胸郭上を平にあり、滑るように動く。
- 外転、内転、挙上、下制、上方回旋、下方回旋の動きが可能
- エクササイズの前に肩甲骨の安定が必要
5.頭と頸部の配置
- 頚椎は自然な前彎を持ち、立位や座位では頭蓋が肩の上にバランスよく配置される
- パッドは頚椎の過伸展を防ぐため必要な場合もある
- 屈曲、伸展、側屈、回旋の間、胸椎の延長に頚椎が配置される
- クラニオバーテブラルフレクション頭蓋椎骨間の屈曲がC1.2の間で起こる。顎を胸に押し付けすぎない。上体の屈曲の際に用いる。
- ヘッドノッヅは動きの中での頚部周囲の安定確保と緊張を防ぐために行う。
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