高血糖とアルツハイマー病との関係とは
みなさん、こんばんは。今日のレッスンでは右足が挙げづらい・動かすと痛いという方に動きのコツをお伝えして帰る時には、不思議と痛みなく帰っておられました。
動き方で痛みも変わってきますね。理想的な動き方は大切です。
運動の大切さ
適度な運動や身体活動は、総死亡、虚血性心疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症、結腸がんなどの罹患率や死亡率の低下、また、メンタルヘルスや生活の質の改善に効果をもたらすことが認められています。更に高齢者においても寝たきりや死亡を減少させる効果があることが示されています。しかし、現在は家事や仕事の自動化、交通手段の発達により身体活動量が低下しており、肥満の原因にもなっています。
http://www.smartlife.go.jp/about/lifestyle/
グラフを見ると女性と比較して男性の方が肥満と診断されている方が多いですね。
男性女性ともに運動習慣のある方は約30%程度ということがわかります。
健康寿命を考えた時に、運動習慣のあるなしでは年を重ねていくにつれて大きく差が出てきます。
血糖値とアルツハイマー病の関係とは
スウェーデンの研究では、75歳以上の老人1173人について9年間追跡調査を実施したところ、血糖値の高い方はアルツハイマー病を発症する率が77%高かったことを発表したとされています。
なぜ血糖値と脳のことが関係あるのだろう
お年を重ねるとインスリンといって血中から細胞内へ糖の取り込みを促進するホルモンが減少します。
すると、糖を必要とする細胞に糖が行き渡りにくくなるほか、血液中に糖が急増すると、その影響で細胞内では老廃物が生まれて血管が傷つき脳卒中やアルツハイマー病になる危険性を高めるとのことです。
血糖値と神経の関係とは
本来、インスリンはアミロイド斑という物質の蓄積を防いでいるようですが、インスリンが減るとアミロイド斑の蓄積が進み、周辺の神経細胞が傷つけられるとのことです。
運動はインスリンと関係がある
運動することによってインスリン成長因子の量を増やします。全身のインスリンが調整されて、脳ではシナプスの修復が高まります。また、運動することで高血糖を防ぎ血管を安全に保つことが可能になってきます。
高血糖をお持ちの方・血圧の高い方も
糖が高いということは血管を傷つけてしまうことで脳卒中やアルツハイマー病のリスクを高めていまいます。
血圧が高い方は、血管への刺激が強いためそれらのリスクも高まります。
ゆっくりでも自分にあった運動を習慣づけていくことで年を重ねても活動的な毎日が送ることができるような体を保っていきたいですね。
それがきっとよりよい年の重ね方ではないでしょうか 🙂
画像引用
http://www.smartlife.go.jp/about/lifestyle/
参考文献
脳を鍛えるには運動しかない:ジョンJレイティ