メタボリックシンドロームと認知症の関係とは
みなさん、こんばんは。
yoga pilates private studio AIRのピラティスインストラクター日高です。
今日のお客様の感想で「1時間レッスンしたら酸素が全身に行き渡る感覚があってスッキリした」というお声がありました。
ピラティスは胸式呼吸をします。胸郭といって肋骨で囲われる空間に呼吸を入れていくことで酸素が効果的に身体に行き渡ります。「なぜか最近疲れる」と感じる方にも1時間のピラティスでスッキリして帰っていただけます。
メタボリックシンドロームとは
今日はメタボリックシンドロームについて書きたいと思います。通称「メタボ」です。
内臓脂肪面積が100cm2を超えると、高血糖・脂質異常・高血圧の合併率が高くなります。
しかしCTスキャンをいつでもできるものではないため、ウエスト周径によっても簡易診断することができます。
内臓脂肪面積100cm2に相当するウエスト周囲径として、男性85cm/女性90cmと決められています。
日本肥満学会では1200人のCT検査を行って内臓脂肪を測定し、その人たちが高血糖・脂質異常症(高脂血症)・高血圧をどれだけ合併しているかを調べました。その結果内臓脂肪が100cm2を超えると、100cm2未満の場合と比較して、合併する疾患数が50%以上高くなることから、これを内臓脂肪蓄積の基準としました。
内蔵肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさり、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすい状態です。単に腹囲が大きいだけではメタボリックシンドロームにはあてはまりません。
メタボリックシンドロームの危険性とは
メタボリックシンドロームは、手遅れな病気を発症するまで症状がほとんどない点にあります。
メタボリックシンドロームを起因として動脈硬化が進み、心疾患を始めとする循環器疾患に進行して症状を発症するまで自覚がない方が多いです。心筋梗塞や脳卒中などが代表的です。
「まだ大丈夫だろう」そう思っていて循環器疾患になると普段の日常が過ごせなくなるということになります。
糖尿病を発症すれば、動脈硬化を促進するだけではなく、網膜症・腎臓障害・神経障害などの合併症をまねき、失明したり、人工透析が必要になったり、足を切断しなければないないなどが起こります。心筋梗塞や脳梗塞、認知症になる確率も格段に高まります。
メタボリックシンドロームの診断基準とは
日本では、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm女性90cmを超え、高血圧・高血糖・脂質代謝異常の3つのうち2つに当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。
メタボリックシンドロームの改善のためには
まず、日常生活の中で積極的に体を動かすこと。できるだけ乗り物は利用しないで歩く、エスカレーターやエレベーターは使わないで階段を昇る、家でも職場でも他人に用を頼まず自分でするなどの積み重ねが、内臓脂肪を減らすのに大きく役立ちます。
その上で運動を習慣にしたいです。ウォーキング・軽いジョギング・サイクリング・水泳など、軽めの運動で結構です。体にたまった脂肪を減らすには、息が切れるような激しい運動は不適当で、呼吸が十分できる、ややきつい程度の運動(有酸素運動)がいいようです。
運動は消費エネルギーを増やすとともに、筋肉量を増やして基礎代謝を高める効果もあります。基礎代謝が増えれば、減量のあとのリバウンドもおこりにくくなりますし太りにくい体になります。減量を進めるとき、運動が重要なのはこのためです。
メタボリックシンドロームと認知症の関係とは
メタボリックシンドロームと診断された方は、内臓脂肪にプラスして高血圧や高血糖、脂質代謝異常を合併されています。
診断されていない方に比べて、認知症の危険性が6倍に及ぶようです。
なぜかはこちらの記事を読んでみてください→高血糖とアルツハイマー病の関係とは
ウォーキングから徐々に運動を始めてみてください。そしてヨガやピラティスで呼吸を意識してトレーニングをしながら高血圧や血糖のコントロールをしたい方は下のフォームからご入力の上、お問い合わせください。
筋肉をつけて基礎代謝を上げてメタボリックシンドロームを解消していきましょう 🙂
参考文献
脳を鍛えるには運動しかない:ジョンJレイティ
参考引用
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic